2014年5月10日土曜日

でんぱ組.inc「ワールドワイド☆でんぱツアー2014 in 日本武道館 ~夢で終わらんよっ!~」(2014年5月6日)

※武道館のことというよりも単に「でんぱと私」な感じの内容になっちゃいましたスイマセン(^^;


自分がでんぱ組.incを知る切っ掛けは「W.W.D」のMVです。元々展開のあるドラマティックな曲にめっぽう弱いこともあって、まずはアイドルソングらしからぬ楽曲自体に衝撃を受け、自分達のネガティヴな過去をさらけ出した上で完成度の高いエンターテイメントとして昇華してることにも唸ってしまいました。自分も子供の頃に今でもトラウマになってるレベルのいじめにあった経験があり、1度自分の存在自体に疑問を感じたりして自信を失った人がこうやって人前に出る職業に就くのって、経験が無い人には想像もつかない程の大変なことだし、それだけに終わらずに常に高みを目指して頑張っている姿に素で感動しました。「マイナスからのスタート舐めんな!」よくぞ言ってくれた。

でんぱ組.inc「W.W.D」2013.1.20 in ZEPP TOKYO

…てな話は抜きにしても、単純にかわいくてキャラの立った6人がキャッチーでとんがっててどこかネジが外れてて、なのになんだか泣けてくる個性の塊のような楽曲の数々を全力で歌って踊ってくれるんだから好きになって当然でしょ?(^^)。

初めてライヴを観れたのは2013年3月30日に渋谷AXで行われた「日本縦断アイドル乱舞2013」(with 9nine/東京女子流/Cheeky Parade/スマイレージ/ベイビーレイズ)。実はこういうアイドルが複数出るイベントを観たのはこの日が初めて。その前はPerfume(たくさん)とトマパイ(散開ライヴのみ)だけということで新規も新規、完全に「アイドルイベント」の特殊な雰囲気に飲まれてしまったのと、やっと生で観れる!とワクワクしていたでんぱ組が、後ろにいたヲタの方が自分の耳元でひたすらコール?とか大声で叫んでいて、ほとんどマトモに歌声も聴こえないという泣きそうな状況だったということしか覚えていません。「ああ、アイドルの現場って過酷だな」と感じたものです。
(ちなみに余談ですがこの日一番衝撃を受けたのはスマイレージのキビキビとしたパフォーマンス。やっぱりハロプロって凄いんだ!と。)

2回目は10月26日に同じく渋谷AXで行われた「@JAM the Field Vol.4」(with アップアップガールズ(仮)/アフィリア・サーガ/乙女新党/しず風&絆~KIZUNA~/SUPER☆GIRLS/Cheeky Parade)。この日は夏にTIFを経験したこともあってすっかり雰囲気に飲まれなくなり、やっと普通に楽しめたという嬉しさしか覚えてません(^^;。あ、確か聴きたかった「くちづけキボンヌ」をやってくれなくてちょっとションボリしたんだったな。
(再び余談ですがこの日一番衝撃を受けたのはアップアップガールズ(仮)。噂通り極端な押しの強さとエネルギッシュ極まりないライヴが凄かったな。あと、TIFでは満員で客席にさえ入れなかったSUPER☆GIRLSの「MAX!乙女心」が観れて嬉しかったっけ。)

この頃になると音源もだいたい揃ってきてワンマンに行ける体制が整い、いよいよ2014年1月4日のZEPP DICER CITYでのWORLD WIDE DEMPA TOURの初日に参戦。後方の1段高いスペースから観戦。アルバムの楽曲が収録曲順に全て披露され、今のでんぱ組の魅力を存分に感じられる期待通りに楽しいライヴでした。実はこの日が初披露となった新曲「サクラあっぱれーしょん」は最初の印象としては「シャングリラあたりとかぶってる感じの雰囲気の曲で、サクラが題材なのもちょっと安易な気もするけど、まあ楽しげで悪くないかな」ぐらいのものでした(後にMV観たりして細かい歌詞がわかった後は最高に大好きな曲となりました(^^;)。
ツアー初日かつ新曲初披露というプレミア感のあるライヴを観れて満足だったのですが、翌日の同会場でのライヴでなんと武道館公演決定という衝撃的かつ感動的なシーンがあったと知ってちょっと後悔もしたりしなかったり(笑)。

「W.W.D」新規ではありますが今のでんぱ組が武道館公演を行うことが一大事であることは判ってます。とにかく自分もその場にいたい。体感したい。今、何を差し置いても行かなきゃならない現場はここだ。ということで参戦を即断。発表当初は「FC会員が全員観に行ったとしても全然埋まらないし、動員キツイんじゃね?」的な意見も結構耳にしましたが、ここは絶対に参戦する為に万全を期してファンクラブ「でんぱとう」に加入し先行予約を申し込みました。結果的には「でんぱとう」に加入したからといって必ずチケットが当選するなんてことはなく、落選者続出な中、自分はビギナーズラックか、運良くアリーナA2のチケットを押さえることに成功。あの時FC加入を決意した自分を褒めてあげたいです(笑)。

で、まあチケ入手したとはいえ5月なんてまだまだ先だよなあ…とか油断してるうちにあっという間にライヴ当日。なんでも5時間待ちとかでも売り切れ続出で買えなかったとか恐ろしいツイートをちらほら見かけた物販に並ぶ体力と熱意は無く、普通に昼に起きてちんたら会場へ向かうと、武道館限定じゃないし余裕で買えると思ってた「IDOL」のシングルもまさかの売り切れで買えず。ホントにこの音源に縁が無い(涙)。

武道館のアリーナというと、大昔にMSG(マコーリー・シェンカー・グループ)で1列目…のほぼほぼ一番端の方ということがあり、その時はPAなどでベース側が何も見えないし音もアレだし最前なのにこれって一体…という結構悲しかった覚えがあります。しかしながら今回はスタンディングでA2ブロック。入場の列の流れに身を任せてドキドキしながら会場内に入ってみました。「ぎゃっ!!ち、近い!!!」というのが第一印象。ざっと数えて最前から10人目くらい。しかもほぼ真ん中。前に露骨に邪魔になるほど背の高い人も存在しない。これは肉眼で余裕でメンバーの表情まで確認出来る程の近距離。およそ30年近いライヴ通いの中でも武道館のような大きなハコでこんなに良い位置を確保出来たことは1度もありません。嬉しさで震えがきました。と同時に「これはライヴ開始したら怒濤のごとく圧縮があるに違いない。結果的に見え難い場所に押し出されて大汗かきながら息も絶え絶えになり、あんまり楽しくない気分でライヴが終わってしまうパターンなのでは…」と急激にブルーな気持ちになり、そのまま開演時間を迎えることに。また、開演前はDJの人が音楽をかけていたのですが、周囲の方々が嬉々としながらいちいち反応している中、自分は数曲程度しか判らず。正にここは猛者揃いの場所なのだなあ。そして場違いな自分。ますます萎縮の傾向へ(^^;

そんなドキドキ&ビクビクな気持ちも場内暗転するまで。1曲目は多分しょっぱなかアンコール1曲目にやると予想していた「Dear☆Stageへようこそ」。曲の開始前の
男性の独り言的小芝居はスクリーンに映像が流れ、「これから楽しいことが始まる感」が半端ない。いよいよ曲が始まり、ステージ上に作られた階段上のセットに6人が登場。ここで後方から怒濤のごとき圧縮が…と思いきや全然そんなことは無く、開始からしばらくは盛り上がる系の曲がくる度に「こんどこそ来るぞ」と軽く身構えがちでしたが、少なくとも自分の周囲ではライヴ終了まで他人を不愉快にさせるような押しなどは一切ありませんでした。でんぱ組.incのファンの方々、マナーが良い(^^)。
この日からサイリウム(ペンライト)デビューしようと思ってたものの、物販で買えなかった為に何も光り物が無く肩身の狭い気がした自分も、これといって疎外感も無く楽しくコールしたり拳を振り上げたりすることが出来ました。

2曲目は…といきたいところですが、細かい内容に関してはもうWEBメディアでイイ感じの記事が写真付きでアップされてますのでそちらを見ていただいたほうが間違いなく良いですのでリンク貼らせて下さい(笑)。

ナタリー「夢で終わらんよっ!でんぱ組.inc、涙と感謝の念願武道館」

Musicman-NET「でんぱ組初の日本武道館公演に10,000人が熱狂、全国ホールツアー&アリーナ公演が決定」


それだけではさすがになんなので、いくつか書いときたいことなど。

とにかくステージから近かったので多分理想的な形でワンステージを観ることが出来て本当に有り難かった反面、視界がステージ上のみだった為、武道館という特別な会場でライヴをやっているという感動は実は殆ど感じることが出来ませんでした。この辺のアドバンテージはステージからある程度以上の距離から観てた方々の方が間違いなくあったと思います。後日上記WEBサイトに載ってる写真を観てやっと「ああ、こんな感動的な空間だったのか!」と。7月のスペースシャワーTVでの放映、及びブルーレイディスク(え?勿論出ますよね??(^^;)でじっくり観たいと思っています。

とにかく最初から最後まで一貫して興奮しつつ楽しんだのですが、予想(期待?)していた程号泣したりすることにはなりませんでした。花道も無く近年の他アーティストと比較すると結構地味な部類に入るであろうステージセットや、感情移入しやすい(させやすい)「マイナスからのスタート」的な面を敢えて過剰には打ち出さない抑えめの演出。多分、両方ともやろうと思えば出来たんじゃないかと思うし、実際そうした方が武道館を切っ掛けに今後新規のファン層が増えて行く過程に於いて有利に働いたんじゃないかと思ったりもします。
それをしなかったのは、多分これまで支持してくれたファンに対して変に着飾って格好付けた姿を披露するのは「違う」と思ったのではないかと。これまで培ってきた経験で成り立っている今の等身大の晴れ姿を見せることで、ファンへの感謝の気持ちと、そしてこれからのでんぱ組の進んで行く道が今までのファンを置いてきぼりにするようなものではなく、あくまでも地続きであることを暗に伝えたかったんじゃないかなと、勝手に理解した気分でいます。キモイね自分(笑)(実は単なる予算の関係だったり(^^;;;)。それぐらい色々考えたくなるほど今のでんぱ組が面白く、応援のしがいがあるグループだってことです。はい。

セットリストを見ると、近年の曲でやらなかったのはカバー曲「SABOTAGE」、季節モノ「冬へと走り出すお!」、ゲーム曲「先生!次はバトルの時間です。」「少女アンドロイドA」といった感じで、名実共にこれまでの集大成となった今回のライヴ。各所で絶賛されてるし普通のアイドルだったら「最高のライヴが出来ました!」となるのがごくごく当然だと思うけど、ねむきゅんは自身のblogで「武道館マジックもミラクルも起こらなかった。」と書き、あくまでも客観的な視線を忘れていない。(「でんぱ組.incが武道館でライブをやったこと、それこそがミラクルなんだ」と書いています)こういう人達だからこそこれからも応援していきたくなるってもんですよね。「夢で終わらんよ!」と「まだまだ行くよ!」を信じて、これからも末永く応援していきたいなと改めて強く思っている次第です。

武道館公演はきっと一生忘れないであろう体験になりました。ステージの広さを持ち余してる感も全く感じさせること無く堂々たるライヴを披露したでんぱ組、やはり今こそ武道館というハコでやるべきタイミングだったんだろうな。ファン冥利に尽きる素晴らしく楽しいライヴをありがとう。

一番グッとくるタイミングで披露された「Future Diver」
(これは去年の日比谷ライヴの映像)

追記:ライヴの時は涙出なかったのに、翌日会社帰りにアルバム聴いていたらライヴの様子がグアーッとフラッシュバックして泣きそうになりました(笑)。

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